Synmeの地政学がくしゅう帳

地政学でクールにザックリ日本の外交・軍事を学ぶ

歴史とは、自分たちが納得できるように過去を説明するストーリー

「歴史」の定義について考える。 私は、タイトルに引用した、”歴史とは、自分たちが納得できるように過去を説明するストーリー”(宮脇淳子、2017、どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史、KADOKAWA)という定義が適切だと考えている。 同書は、…

現代の地政学:2020.5.28チャイナが香港国家安全法の制定方針を採択 つづき

さて、折角なので、最後に大きな流れでも考えておこう。 今年2020年[US244]は、チャイナに中国共産党(Communist Party of China)が成立(1921年[US145]7月23日)してから99年目にあたり、中華人民共和国(People's Republic of China)が成立(1949年[US173]10…

現代の地政学:2020.5.28チャイナが香港国家安全法の制定方針を採択

またまた半年近く書けていないけれども、遅ればせながら香港について書こうと思う。 2020年[US244]5月28日はニッポンの安全保障にとって歴史的に重要な日付となった。つまり、アメリカとチャイナの対立という構図が決定的になったからだ。 同日、チャイナの…

アメリカの地政学43:1917.4.6ドイツに対する宣戦布告

アメリカの地政学を学ぶ。今回はドイツに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 Wison大統領による講和仲介が拒否され、無制限潜水艦作戦の再開が宣言され、ツィンメルマン電報が公表されると、アメリカは1917年[US141]4月6日ドイツ第二帝国に…

ロシアの地政学47:1917.3.8-16二月革命/ロシア第2革命の勃発

ロシアの地政学を学ぶ。今回は二月革命。最初に、クールにザックリまとめる。 1917年[US140]3月8日ロシアで二月革命(ロシア第2革命)が勃発し、 3月16日ロマノフ朝が崩壊した。ペトログラード・ソヴィエトと臨時政府とが並立する二重権力ながら、3月19日臨…

現代の地政学:2020.1.11台湾にて蔡英文総統が再選・民進党が立法院での過半数維持【参考図書】

少しだけだが、台湾総統選・立法院選の歴史的な結果を受けて、李登輝の著書を紹介しておきたい。 熱誠憂国 日本人に伝えたいこと 作者:李登輝 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2016/07/02 メディア: 単行本 実際に読むのが一番と思うので余計なお世話…

手帳は佐々木常夫手帳、ペンはゲルインクのSigno_その2

Synmeは相変わらず手帳を毎日書いています。 ペンは、ゲルインクのボールペンSigno。とにかく書き心地が良くて、手帳に書くだけでちょっとだけ良い気分です。0.38の極細、青色メイン、変わりありません。 実は、生活の方は大きく変化していて、昨年3月にはサ…

大人になるとは税金を払うということ、かもしれない

成人おめでとうございます。 少子化の進むニッポンで成人を迎える皆様の未来は明るくって仕方ないはず。人々の危機感を煽って耳目を引いたり、科学的な根拠なしにディストピアを描いてみせてお金を稼いだりする人が多い時代です。どうか、自分の目で見て耳で…

現代の地政学:2020.1.11台湾にて蔡英文総統が再選・民進党が立法院での過半数維持

またまた最近書けていないけれども、今日は書かないといけない。 なぜなら、2020年1月11日はニッポンの安全保障にとって歴史的に重要な日付となる可能性があるからだ。 2020年[US244]1月11日台湾(Taiwan)では総統選挙と立法院選挙が実施された。総統選挙で…

現代の地政学:2019.11.22大韓民国のGSOMIA破棄通告の停止

ちょっと最近書けていなくて、時機を逸してしまったけれど… 2019年[US243]11月22日大韓民国(Republic of Korea)は、8月23日にニッポンに対して発した軍事情報包括保護協定(GSOMIA (General Security of Military Information Agreement)、ジーソミア)破…

ニッポンの地政学62:1916.7.3第4次日露協約

今回はニッポンの地政学として第4次日露協約の締結を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1916年[US140]7月3日ニッポンとロシアは第4次日露協約を締結し、チャイナにおけるお互いの権益を相互に承認した。 20世紀初頭にニッポンの外交政策を支えていた…

イギリスの地政学28:1916.5.16サイクス・ピコ協定

イギリスの地政学を学ぶ。今回はサイクス・ピコ協定。いわゆる「イギリスの三枚舌外交」と言われる中東地域に関する第一次世界大戦中の外交戦略のうち2番目のものだ。最初に、クールにザックリまとめる。 1916年[US140]5月16日イギリスとフランス第三共和政…

【再掲】チャイナの歴史06:1915.12.25-1916.7.14第三革命(護国戦争)

【再掲にあたっての備忘録】しかし、袁世凱(Yuzan Shikai)の中華帝国大皇帝の座は3ヶ月程と極めて短期間であった(中華帝国の存続期間は1915年[US139]12月12日〜1916年[US140]3月22日の約3ヶ月)。 第三革命(護国戦争、1915年[US139]12月25日〜1916年[US140…

【再掲】チャイナの歴史05:1915.12.12中華帝国の成立

【再掲にあたっての備忘録】ニッポンから対華21カ条要求を通告された袁世凱(Yuzan Shikai)だった(1915年[US139]1月18日)が、(残念ながら)悪評の高いニッポンの対華21カ条要求ですら、チャイナの指導者にとっては外患を収める1つの外交に過ぎなかった様だ…

イギリスの地政学27:1915.7−1916.3フセイン・マクマホン協定

イギリスの地政学を学ぶ。今回はフセイン・マクマホン協定。いわゆる「イギリスの三枚舌外交」と言われる中東地域に関する第一次世界大戦中の外交戦略の最初のものだ。最初に、クールにザックリまとめる。 1915年[US139]7月〜1916年[US140]3月ころイギリスは…

イタリアの地政学15:1915.5.23オーストリアに対する宣戦布告

イタリアの地政学を学ぶ。今回はイタリアのオーストリアに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 1915年[US139]5月23日イタリア王国はオーストリア・ハンガリー二重帝国に対して宣戦布告した。 前回学んだ通り1915年[US139]4月26日イタリア王…

イタリアの地政学14:1915.4.26ロンドン条約の締結

イタリアの地政学を学ぶ。今回はイタリアと連合国とのロンドン条約の締結。最初に、クールにザックリまとめる。 1915年[US139]4月26日イタリア王国は三国協商(イギリス、ロシア、フランス第三共和政)はロンドン条約(1915年)を秘密裏に締結し、未回収のイタ…

ニッポンの地政学61:1915.1.18対華21ヵ条要求

ニッポンの地政学を学ぶ。今回はチャイナに対する対華21ヵ条要求。最初に、クールにザックリまとめる。 1915年[US139]1月18日ニッポンは中華民国の袁世凱に対し、対華21カ条要求を通告した。その内容は、南満州及び東部内蒙古についての権益を強化し、ドイツ…

ニッポンの地政学60:1914.10.31-11.7青島の戦い

ニッポンの地政学を学ぶ。今回はイギリスと合同でドイツと戦った青島の戦い。最初に、クールにザックリまとめる。 1914年[US138]10月31日〜11月7日ニッポンとイギリスの連合軍がドイツ第二帝国東洋艦隊の拠点である青島を攻略した。 1898年[US122]3月6日、ド…

ニッポンの地政学59:1914.10.3-14ドイツ領南洋諸島の占領

ニッポンの地政学を学ぶ。今回はドイツ領南洋諸島の占領。最初に、クールにザックリまとめる。 1914年[US138]10月3日から14日にかけて、ニッポンはドイツ領南洋諸島のうち赤道以北のマリアナ諸島、カロリン諸島、マーシャル諸島を占領した。ニューギニアとサ…

鉄道と運河の地政学09:1914.8.15パナマ運河開通

今回は久し振りに鉄道と運河の地政学、アメリカによるパナマ運河の開通を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1914年[US138]8月15日アメリカはパナマ運河を開通させた。予定より2年早い完成であり、第一次世界大戦の開戦直後であった。 1903年[US117]1…

ニッポンの地政学58:1914.8.23ドイツに対する宣戦布告(第一次世界大戦勃発)

ニッポンの地政学を学ぶ。今回はドイツに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 1914年[US138]8月4日イギリスがドイツ第二帝国に宣戦布告したが、日英同盟は適用されず同日ニッポンは中立を宣言した。しかし、ニッポンはドイツ第二帝国に対し…

イギリスの地政学26:1914.8.4ドイツに対する宣戦布告(第一次世界大戦勃発)

イギリスの地政学を学ぶ。今回はドイツに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 1914年[US138]8月4日ドイツ第二帝国がベルギーに侵攻すると、ベルギー王の1839年ロンドン条約に基づく軍事援助要請に応じて、同日イギリスがドイツ第二帝国に対…

ドイツの地政学33:1914.8.3フランスに対する宣戦布告(第一次世界大戦勃発)

ドイツの地政学を学ぶ。今回はフランスに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 ドイツ第二帝国は、二正面作戦を避けるべくフランス第三共和政に対して中立を呼びかけたが返答は得られず、1914年[US138]8月2日にルクセンブルクを占領し、8月3…

ドイツの地政学32:1914.8.1ロシアに対する宣戦布告(第一次世界大戦勃発)

ドイツの地政学を学ぶ。今回はロシアに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 ドイツ第二帝国は、セルビアを支援するために総動員を掛けたロシアに対して、1914年[US138]7月31日最後通牒を発し、8月1日宣戦布告した。 オーストリア=ハンガリ…

オーストリアの歴史09:1914.7.28セルビアに対する宣戦布告(第一次世界大戦勃発)

オーストリアの歴史を学ぶ。今回はセルビアに対する宣戦布告。最初に、クールにザックリまとめる。 オーストリア=ハンガリー二重帝国は、セルビア王国に対して、1914年[US138]7月23日最後通牒を発し、7月28日宣戦布告した。この宣戦布告により第一次世界大…

オーストリアの歴史08:1914.6.28サラエボ事件(第一次世界大戦勃発)

オーストリアの歴史を学ぶ。今回はサラエボ事件。最初に、クールにザックリまとめる。 1914年[US138] 6月28日オーストリア=ハンガリー二重帝国皇嗣夫妻がボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボでボスニア系セルビア人により暗殺された。 オーストリアとセルビ…

ドイツの地政学31:1913.6.29-8.10第2次バルカン戦争

1913年[US137]6月29日ブルガリアがセルビアとギリシアを攻撃して第2次バルカン戦争が勃発した。モンテネグロ、ルーマニア、オスマン帝国も介入し、ルーマニア軍が首都ソフィアに迫るとブルガリアが敗北した。8月10日にはルーマニア、セルビア、ギリシア、モ…

オーストリアの歴史07:1913.6.29-8.10第2次バルカン戦争

1913年[US137]6月29日ブルガリアがセルビアとギリシアを攻撃して第2次バルカン戦争が勃発した。モンテネグロ、ルーマニア、オスマン帝国も介入し、ルーマニア軍が首都ソフィアに迫るとブルガリアが敗北した。8月10日にはルーマニア、セルビア、ギリシア、モ…

ロシアの地政学46:1913.6.29-8.10第2次バルカン戦争

ロシアの地政学として、第2次バルカン戦争を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1913年[US137]6月29日ブルガリアがセルビアとギリシアを攻撃して第2次バルカン戦争が勃発した。モンテネグロ、ルーマニア、オスマン帝国も介入し、ルーマニア軍が首都ソ…