フランスの地政学23:1899フランス領インドシナ連邦完成(ラオス編入)
フランスの地政学、今回は事実だけ。
1899年[US123]フランス第三共和政はラオスを編入して、フランス領インドシナ連邦を完成させた。
フランス領インドシナ連邦の成立(1887年[US111]10月17日)から12年、1899年[US123]4月15日にフランス第三共和政は大統領令でラオスを編入し、インドシナ連邦を完成させた。
ベトナムの宗主権を清に放棄させ、カンボジアとラオスの宗主権をタイに放棄させ、フランス第三共和政はインドシナ連邦を完成させた。ベトナムは形式上で清に朝貢していたわけで、清の宗主権放棄は清の弱体化を象徴する意味合いの方が強かった。一方、インドチャイナでは元々タイとベトナムが覇権を争っており、カンボジアもラオスも両国から侵攻を受けていたところ、ベトナムが保護国化され、タイが保護国を奪われ、タイはイギリスとフランスの緩衝地帯として植民地化を免れたわけである。ベトナム、ラオス、カンボジア、タイそれぞれの歴史がフランスとイギリスによって形作られて行った。
同じ文脈でイギリス領インド帝国の拡大を学ぶことで、Synmeはミャンマーについても学べると思うが、こちらはイギリスの地政学の一環としておいおい学ぶ。
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1887年[US111]フランス第三共和政はカンボジアとベトナムを領土とするフランス領インドシナ連邦を成立させた。
文責:鵄士縦七