まず、地政学を定義しなければならない。Synmeは、高橋洋一氏の世界のニュースがわかる! 図解地政学入門に基づいて、地政学とは「世界の戦争の歴史を知ること」だと定義して学ぶことにする。
次に、Synmeはあくまでクールにザックリ学びたい。地政学を学ぶことで、外交・軍事について考えられるようになりたいので、情緒的な歴史観あるいは偏った歴史観はむしろ邪魔になる。重要な史実に絞って理解し、史実相互のつながりを合理的に説明できるようになることが学習の目的であるべきだ。そもそも、Synmeが地政学の学習に割ける時間は限られている。活用するために学ぶので、時間が経てば忘れてしまう細かい知識はむしろ学習の邪魔になる。
高橋氏も同著で以下のように書いている。Synmeは高橋氏に同意する。
必要なのは、「年号と出来事で事足りる」というくらい、冷徹に事実関係だけを把握する姿勢、そして「だいたいの流れを把握する」という大ざっぱな視点だ。
ニッポン人ひとりひとりが、クールにザックリ世界の戦争の歴史を理解し、各自のユニークな歴史観・地政学的見解を持ちながら、日々の世界の出来事を観察していくのであれば、日本の外交・軍事戦略も効果的なものになっていくのではないか?
「平和憲法があれば、ニッポン人は戦争を仕掛けられることはない」と根拠なく信じるのは無責任だ。ニッポン人の生命・財産などがチャイナ、北朝鮮、あるいは他の国の外交活動・軍事活動によって毀損されてしまった後に、「(日本だけは大丈夫って)信じてたけど、違ったね」と後悔しても遅いのだ。
文責:鵄士縦七