フランスの地政学20:1887フランス領インドシナ連邦成立
フランスの地政学、今回は事実だけ。
1887年[US111]フランス第三共和政はカンボジアとベトナムを領土とするフランス領インドシナ連邦を成立させた。
1887年[US111]10月17日フランス第三共和政はインドシナ総督府を設置、トンキン、アンナンとコーチシナ植民地を統合してフランス領インドシナ連邦を成立させた。
フランスの植民地政策は、フランス復古王政が始めて七月王政が完遂したアルジェリア侵略(1830年[US054]6月14日〜1847年[US071])から始まった。フランス第二共和政を経て、フランス第二帝政(すなわちNapoléon III)がメキシコ出兵(1861年[US085]12月8日〜1867年[US091]6月21日)にこそ失敗したものの、アロー戦争に勝利してアジアでの存在感を示し、インドシナ出兵に勝利し、カンボジアを保護国化するなど勢力拡大に成功した。そして、フランス第三共和政が遂にフランス領インドシナ連邦を成立(1887年[US111]10月17日)させた。
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フランス復古王政末期の1830年[US054]6月に始まったアルジェリア侵略は七月王政にも引き継がれ、1847年[US071]アブド・アルカーディルの降伏をもって侵略は完了した。
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1861年[US085]Napoléon IIIはメキシコに出兵し傀儡のメキシコ第二帝国を成立させたが、1866年[US090]アメリカ南北戦争が終結するとフランス軍を撤退させた。傀儡のメキシコ皇帝は処刑されてしまい、Napoléon IIIの権威は失墜した。
文責:鵄士縦七