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ニッポンの開国31:1867大政奉還、1868王政復古の大号令

ニッポンの開国、今回はいっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編で大政奉還、王政復古の大号令、明治維新政府樹立を学ぶ。事実だけ。

1867年[US091]大政奉還がなされ、1868年[US092]王政復古の大号令が発せられて明治政府による天皇親政が始まった。

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1867年[US091]11月9日大政奉還がなされ、1868年[US092]1月3日王政復古の大号令が発せられて明治政府による天皇親政が始まった。

実際の改元は1868年[US092]10月23日になされ、遡って1月25日が明治元年1月1日とされた。明治ニッポンの始まりである。

ここまでニッポンの開国を学んで来て、第一に黒船にびっくりして開国した等という単純な話ではなかったこと、第二に「ニッポンが開国させられた」ことが明治維新の最大の理由であることがよく分かった。

二点目について、井沢元彦氏の日本史真髄 (小学館新書)を下記に引用する。

 問題は、幕末に黒船が来航し、日本に開国を迫ったことから始まる。天皇は、開国には絶対反対。幕府も最初は開国を拒否していたが、アメリカに脅され、ついに天皇の意志に反して日米和親条約に調印してしまったのだ。

 これを機に日本国内では、天皇の意思に反することをするなど不忠もはなはだしい、そんな不忠な幕府はどうせ覇者なのだから倒してしまえ、という気運が一気に高まって行ったのだった。

短く言うと、江戸時代に醸成された朱子学的宗教観を根拠として、天皇が反対する攘夷を実行に移せない「不忠な幕府は(中略)倒してしまえ」ということだ。皮肉なのは、それを攘夷など不可能だと身をもって知った薩摩藩・長州藩が活用したと言う点である。

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いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編

いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編

 

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日本史真髄 (小学館新書)

日本史真髄 (小学館新書)

 

 

文責:鵄士縦七