地政学を学ぶフレームワーク18
前回の地政学を学ぶフレームワーク17 - Synmeの地政学がくしゅう帳で書いた様に、Synmeはニッポンの地政学を大正時代の終わりまで継続して学ぶ予定である。
加えて、並行してフランスの地政学を少し遡って学習したいというのも書いた。
ところで、当時のフランスは「地中海を内海とする国家」である。つまり、「フランス本土」+「アルジェリアから拡張して行くアフリカ大陸における領土ないし植民地」からなる国家である(当然ながらフランス領インドシナもあるけれど、ここでは一旦おいている)。なので、フランスによるアフリカ分割についても、年代及び拡張地域だけでも押さえておきたいと考えている。
そして、上記の様に考えると、ドイツによるアフリカ分割という文脈でのドイツの地政学も学んでおかないといけない様である。なぜならドイツもアフリカ分割に参加し、かつ、モロッコでフランスと対立しているからである。
従って、ニッポンの地政学とは異なる時間軸にはなるけれど、フランスの地政学とドイツの地政学を並行して学ぶことにする。
イギリスの地政学はまだカバーできていない部分が数多くあるのだけれど、まずはWWIまでのニッポン、フランス、ドイツを学ぶことで当面手一杯になりそうである。
まあ、関連して、いつも都合の良いところで勝ち馬に乗り換えるイタリアの地政学にも少し触れるかもしれない。イギリスは一旦後回しということにならざるを得ない気がする。
しかし、である。この20世紀初頭に当って、現代ニッポンの地政学に至るまで重要な意義を持つことがある。アメリカによるオレンジ計画(War Plan OrangeまたはPlan Orange)の策定が始まっていることである。次回のフレームワーク19で学ぶ。
文責:鵄士縦七