ドイツの地政学07:1865ガスタイン協定
ドイツ帝国すなわちプロイセン王国の地政学、今回はガスタイン協定を学ぶ。最初にクールにザックリまとめる。
1865年[US089]プロイセンとオーストリアはガスタイン協定を締結し、シュレースヴィヒ公国をプロイセンが、ホルシュタイン公国をオーストリアが統治すること、プロイセン国王がオーストリア皇帝からザクセン=ラウエンブルク公国の統治権を購入することに合意した。
プロイセンとオーストリアの関係がギクシャクしているのが目に見えるようである。
プロイセンの鉄血宰相Otto von Bismarckの外交的手腕によりデンマークを孤立化させ打倒して獲得したシュレースヴィヒ公国、ホルシュタイン公国及びザクセン=ラウエンブルク公国について、プロイセンはガスタイン協定(1865年[US089]8月14日)においてオーストリアに一定の譲歩をせざるを得なかった。
ドイツ連邦の盟主はオーストリアであり、プロイセンの野心は透けて見えているので、落とし所として仕方ないかとsynmeは思うが、ドイツ連邦の2強の関係悪化は避けられない。
というか、第2次シュレースヴィヒ・ホルシュタイン戦争をオーストリアと共闘したことも、ガスタイン協定で一旦引いて見せたことも、すべて鉄血宰相Otto von Bismarckの打倒オーストリアの策略のうちだったそうで…
文責:鵄士縦七