2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
【再掲にあたっての備忘録】フランスにとっては、色々と重要な成果を得た外交的快挙だったのかもしれない。 第1に、ドイツと対立するモロッコ権益をイギリスに承認させたことが大きい。 第2に、フランス第三共和政にとっての重要な植民地であるフランス領イ…
【再掲にあたっての備忘録】1902年[US126]1月30日イギリスとニッポンが第1次日英同盟を締結した。日露戦争(1904年[US128]2月8日〜1905年[US129]9月5日)が勃発して2ヶ月、イギリスはフランス第三共和政と英仏協商(Entente Cordiale)を締結した。 日露戦争…
【再掲にあたっての備忘録】現在Synmeが学んでいる第一次世界大戦前の欧州列強の地政学の中の位置付けとしては、遂にニッポンを代理としたイギリスとロシアが激突した、という意義が大きい。 「仮に」考えると、日露戦争でロシアが勝利していた場合、ロシア…
ドイツの3B政策について簡単に学んでおく。今回は鉄道と運河の地政学として、バグダード鉄道の着工について学ぶ。最初にクールにザックリ学ぶ。 1903年[US127]ドイツ第二帝国はペルシア湾へのアクセスを得るため、イスタンブールからバグダードを経由しクウ…
イタリアの地政学として、仏伊協商を学ぶ。アフリカ分割が進む中でエチオピアに敗れたイタリアが、三国同盟はそのままにフランスに接近する。最初に、クールにザックリまとめる。 1902年[US126]イタリア王国は秘密裏にフランス第三共和政と仏伊協商を締結し…
【再掲にあたっての備忘録】約3年にもわたった泥沼の戦いに勝利を収め、イギリスはホッと一息をつく。 当時のイギリスの植民地経営上の懸念は、次に、チャイナ分割においてロシアが決定的な優位を占めることをニッポンを使って阻止できるか否か、に移って行…
【再掲にあたっての備忘録】第2次ボーア戦争(1899年[US123]10月11日〜1902年[US126]5月31日)のゲリラ戦に苦しんでいたイギリスが、遂に光栄ある孤立(Splendid Isolation)を破棄して同盟外交を始めた。 同盟相手はニッポンである。直接の目的は、南アフリ…
【再掲にあたっての備忘録】アフリカ分割が進む中、ドイツ第二帝国の植民地拡大はあれど、エジプト、ケニア及びザンジバルの植民地化、ローデシアの植民地化着手、そしてスーダンの共同統治開始と順調に見えたイギリスであった。 一方、ドイツ第二帝国やイタ…
【再掲にあたっての備忘録】イギリスとしては、エチオピア帝国に隣接するスーダンは単独統治するよりもエジプトと共同統治する方が陸軍をエジプトに任せることができて良かったのではないか? なにはともあれ、イギリスは20年弱をかけてスーダンのイギリスと…
【再掲にあたっての備忘録】スーダンでマフディー戦争(1881年[US105]〜1898年[US122])を戦っていたイギリス、1885年[US109]1月25日エジプト・イギリス軍がハルツームでマフディー軍に敗れ、1898年[US122]までの13年間マフディー国家(Mahdist Sudan)がス…
【再掲にあたっての備忘録】スーダンでマフディー戦争(1881年[US105]〜1898年[US122])を戦っていたイギリス、1885年[US109]1月25日エジプト・イギリス軍がハルツームでマフディー軍に敗れ、1898年[US122]までの13年間マフディー国家(Mahdist Sudan)がス…
今回はイギリスの地政学として、イギリス・ザンジバル戦争を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1896年[US120]8月27日イギリス・ザンジバル戦争が勃発。38分でイギリスがザンジバル保護国に勝利し、イギリスにとって都合の良いスルタンが即位すること…
【再掲にあたっての備忘録】19世紀後半、「間接的」かつ「複合的」な状況変化により、マダガスカルのメリナ王国はフランス第三共和政による植民地化を免れられなかった。 メリナ王国を江戸幕府と置き換えれば、ニッポンでも起こり得た事態である。 まず、186…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になる。今回はイタリアの地政学として、第1次エチオピア戦争を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 イタリア王国は第1次エチオピア戦争(1894年[US118]12月15日〜1896年[US120]10月2…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になる一方、イギリスは南アフリカから徐々に北上を続けていた。今回は、ローデシアの植民地化を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1891年[US115]イギリスは、ポルトガルを排除し、…
【再掲にあたっての備忘録】以前学んだときは分からなかったが、ロシアのシベリア鉄道に対する意気込みが大きなものであったであろうことが改めて感じられる。 ベルリン会議(Kongokonferenz、1884年[US108]11月15日〜1885年[US109]2月26日)から6年、当たり…
【再掲にあたっての備忘録】Wilhelm IIが独露再保障条約の更新を拒絶(1890年[US114]6月17日)しても、イギリスとヘルゴランド=ザンジバル条約を締結(1890年[US114]7月1日)して順調な植民地経営を続けるドイツ第二帝国。 しかし、Otto von Bismarckの懸念…
【再掲にあたっての備忘録】Wilhelm IIが独露再保障条約の更新を拒絶(1890年[US114]6月17日)しても、イギリスとヘルゴランド=ザンジバル条約を締結(1890年[US114]7月1日)して順調な植民地経営を続けるドイツ第二帝国。 しかし、Otto von Bismarckの懸念…
今回はイギリスの地政学として、ザンジバル保護国の成立を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1890年[US114]7月1日イギリスはドイツ第二帝国とヘルゴランド=ザンジバル条約を締結して、ザンジバル(ウングジャ島(ザンジバル島)、ペンバ島)に対す…
破竹の勢いで植民地帝国の拡大を続けるドイツ第二帝国とイギリスがお互いの植民地に関連する条約を締結した。今回はイギリスの地政学として、ヘルゴランド=ザンジバル条約の締結を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1890年[US114]7月1日イギリスは…
破竹の勢いで植民地帝国の拡大を続けるドイツ第二帝国とイギリスがお互いの植民地に関連する条約を締結した。今回はドイツの地政学として、ヘルゴランド=ザンジバル条約の締結を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1890年[US114]7月1日ドイツ第二帝…
【再掲にあたっての備忘録】1890年[US114]3月18日にOtto von Bismarckが辞職した。1888年[US112]6月15日に即位したドイツ第二帝国最後の皇帝Wilhelm IIが辞職させたのである。 「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし(平家物語)」である。 ドイ…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になる。今回はイタリアの地政学として、イタリア領ソマリランドの成立を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1889年[US113]イタリア王国がMajeerteen支族(Somali族)を支援する見返…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になる。今回はイギリスの地政学として、イギリス東アフリカ会社の設立を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 1888年[US112]4月18日 イギリスはイギリス東アフリカ会社を設立。現在の…
【再掲にあたっての備忘録】1878ベルリン会議(1878年[US102]6月13日〜7月13日)で三帝同盟(ドイツ第二帝国、オーストリア=ハンガリー二重帝国及びロシア)が崩壊してしまったので、1882年[US106]5月20日ドイツ第二帝国はオーストリア=ハンガリー二重帝国…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になる。今回はイタリアの地政学として、イタリア領エリトリアの成立を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 イタリア王国は1887−1889イタリア・エチオピア戦争に勝利し、1889年[US113…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になっている所を学んできた。ついに、東アフリカにもドイツ第二帝国が参入してくる。 今回はドイツの地政学として、ドイツ領ヴィトゥの成立を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 18…
19世紀後半、アフリカの角(Horn of Africa) 周辺で列強の動きが活発になっている所を学んできた。ついに、東アフリカにもドイツ第二帝国が参入してくる。 今回はドイツの地政学として、ドイツ領東アフリカの成立を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。 …
【再掲にあたっての備忘録】フランス第三共和政は、現在のコンゴ共和国(Congo-Brazzaville、コンゴ共和国 - Wikipedia)にあたる地域を、フランス領コンゴ(フランス領コンゴ - Wikipedia)として領有した。 イギリスと軍事同盟を結ぶポルトガルに対抗する…
【再掲にあたっての備忘録】ドイツは1884年[US108]に入って以降、カメルーン、トーゴ、ナミビア、ニューギニアなど次々に保護国化(植民地化)を宣言している。そして、その流れを受けての「アフリカ分割」のルール作りである。 鼻息の荒いドイツと、既に多…