Synmeの地政学がくしゅう帳

地政学でクールにザックリ日本の外交・軍事を学ぶ

ロシアの地政学43:1871.3.13ロンドン条約/黒海艦隊再建

ロシアの地政学を学ぶ。今回は1871年のロンドン条約。最初にクールにザックリまとめる。

1871年[US095]3月13日締結のロンドン条約により黒海の非武装化解除が合意された。ロシアは黒海艦隊の再建に着手することになる。 

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ロシアは前年1870年[US094]10月31日にパリ条約(1856年[US080]3月30日)に基づく黒海非武装化の破棄を一方的に通告していた。

ロンドン条約(1871年[US095]3月13日締結、Treaty of London (1871) - Wikipedia)はこれを追認してロシアとトルコの黒海艦隊再建を公式に認める内容であった。

Synmeが思うに、ロシアが一方的に非武装化破棄を通告してしまっているので、イギリスとしてはトルコの要望もあり公式にパリ条約を改定してトルコの黒海艦隊の再建に早急に着手しなければならなかったのであろう。

会議に参加して黒海非武装化解除に合意したのは、ロシア、トルコ、イギリス、ドイツ第二帝国、オーストリア=ハンガリー二重帝国、フランス第三共和政、イタリア王国の7ヶ国だった。

ロシアとしてはクリミア戦争の敗戦から15年、バルカン半島南下戦略の再構築に向けたようやくの第一歩といったところだろう。

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文責:鵄士縦七