ドイツの地政学12:1873三帝同盟
ドイツ帝国の地政学、ドイツ統一後は「戦わない」ための同盟外交がOtto von Bismarckによって展開される。今回は三帝同盟を学ぶ。事実だけ記載する。
1873年[US097]ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、ロシア帝国は三帝同盟を締結した。
Otto von Bismarckが提唱し、フランス第三共和政の包囲・孤立を目的として、ドイツ皇帝Wilhelm I、オーストリア皇帝Franz Joseph I、ロシア皇帝Александр II(Aleksandr II)アレクサンドル2世の間で締結された。
ロシア中心の汎スラヴ主義とオーストリア中心の汎ゲルマン主義の対立を内包しているにもかかわらず同盟が成立させたのはOtto von Bismarckの手腕であるとSynmeは思う。
Synmeは不勉強で知らなかったが、汎ゲルマン主義を唱えたのはドイツ統一からKick-outされたオーストリア=ハンガリー帝国だったということ。そして、汎ゲルマン主義はバルカン半島におけるゲルマン民族の勢力拡大を主張するものであったということである。
オーストリア=ハンガリー帝国においては、支配民族であるドイツ人を遥かに上回るスラヴ系住民がいて、汎スラヴ主義に対抗する政治主張が必要だったようだ。
文責:鵄士縦七