Synmeの地政学がくしゅう帳

地政学でクールにザックリ日本の外交・軍事を学ぶ

アメリカの地政学29:18670330アラスカ購入

ひきつづきアメリカの地政学としてアラスカ購入を学ぶ。最初に、クールにザックリまとめる。

1867年[US091]、アメリカはクリミア戦争で疲弊したロシアから720万ドルでアラスカを購入する条約に調印した。

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クリミア戦争(1853年[US077]3月28日〜1856年[US080]3月30日)で疲弊し、アラスカの売却を決めたロシアが、敵対したイギリスを避け、アメリカを買い手に選んだ。1867年[US091]3月30日、アメリカはロシアから720万ドルでアラスカを購入する条約に調印した。

アメリカ側の交渉を担ったのは国務長官William Henry Sewardであった。購入直後は、「スワードの愚行」あるいは「スワードの冷蔵庫」等と批判されたようだ。戦略的に正しい外交・戦争は国民に支持されるとは限らない(むしろ大批判されることも多い)という典型例だとSynmeは思う。

同1867年[US091]10月18日アラスカが引き渡され、実質的なアメリカの領土となった。アメリカではこの10月18日はAlaska Dayという記念日とされている。

ちなみに、条約調印の3月30日にちなみ、アメリカでは3月最終月曜日をSeward Dayという記念日としている。

 

ロシアは毛皮採取、鉱物採掘を目的として18世紀から北アメリカの太平洋岸に進出していた。サンフランシスコのすぐ北に砦(フォート・ロス)を築くまで南下していた。

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アラスカ購入後のアメリカ領土の地図は以下を参照して下さい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国領土の変遷#/media/File:United_States_1867-10-1868.png

 

文責:鵄士縦七